ドラマ感想 「先に生まれただけの僕」 第1話 ネタバレあり

ドラマ感想 先に生まれただけの僕 ネタバレあり

「先に生まれただけの僕」

 

2017年10月14日(土)22時から日本テレビ系で放送開始された、学校を舞台にした社会派エンターテイメント。主演は「嵐」の櫻井翔さん。

 

個人的には、元「さくら学院」の倉島颯良ちゃんの女優デビュー作として、以前から待ち望んでました。ネタバレを含みますが感想を書いていきたいと思います。

 

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あらすじ

 

 

総合商社 樫松(かしまつ)物産に勤める敏腕営業マン鳴海涼介(櫻井翔)、35歳。 青森にある赤字経営の子会社を支店長として建て直した実力を買われ本社へ戻るよう命令された。

 

一旦は喜ぶ彼だったが、それは彼が望む出世ではなかった。

 

本社が母体となって経営する学校で、不採算部門いわゆる「お荷物」と化している「私立 京明館高校」を、校長として立て直すという命令、いわば「左遷」であった。

 

教員免許は持っているものの教師としての経験のない若いビジネスマンが、赤字経営が続いている私立高校を、孤軍奮闘しながら再建を目指す。

 

 

放送日  2017年10月14日から毎週土曜日22時放送。

 

主演 櫻井翔(嵐)

 

共演 蒼井優 多部未華子 井川遥 風間杜夫 高嶋政伸など。

 

脚本 福田靖 

 

監督 水田伸生

 

プロデューサー 次屋尚

 

 

キタキター!ついに始まった「先に生まれただけの僕」!楽しみにしてたんだよねー。ただのドラマってだけじゃなく、元さくら学院 2016年度卒業生の倉島颯良ちゃん(15)の、初出演ドラマでもあるからね。

 

 

 

さくら学院?ああ、あんたが好きなアイドルグループだったっけ。学校生活をテーマにした・・

 

 

そう。颯良ちゃんはそこで2016年度生徒会長を務め、この春めでたく卒業。しばらく動向がわからずファンはやきもきしたが、所属するアミューズのHPに、ドラマ出演予定が書き込まれると、父兄と呼ばれるファンは歓喜。

 

 

 

倉島颯良

 

 

2002年2月24日生まれ 15歳  茨城県出身。

 

「ちゃおガール2012☆オーディション」準グランプリ」。

 

2014年 5月からアイドルユニット「さくら学院」で活動。 

 

2017年 3月 卒業。

 

4月から高校へ通いながら女優として活動開始。

 

日本テレビ系「先に生まれただけの僕」 2年3組 横井菜月役としてドラマ初出演。

 

 

倉島 颯良 アミューズオフィシャルウェブサイト

 

 

 

その颯良ちゃんが何?主演すんの?

 

 

 

主演は櫻井くんだっつの。 櫻井くんが校長に就任する京明館高校の、2年3組の生徒役として、ドラマ初出演するんだよ。ファンはもう正座して画面の前で待機だね。

 

 

 

第一話  ネタバレ

 

ここからはネタバレあります。ご了承ください。大丈夫な方だけ続きを。

 

 

 

 

 

 

学校経営の難しさ

 

総合商社  樫松物産の子会社の支店長の鳴海涼介は、その営業力で赤字続きだった支店を黒字化に成功。 

 

早速東京の本社から呼ばれるが、それは出世などとは真逆の 本社が経営する私立京明館高校の校長に赴任しろ、というもの。

 

赤字続きで不採算部門と言われる高校を、その営業力で黒字化せよ、というものだが その命令を下したのは鳴海を毛嫌いする本社の専務、加賀谷だった。

 

れまで鳴海を可愛がっていた八木専務が、プロジェクトの失敗の責任を取らされて失脚。 八木派と呼ばれた鳴海含む社員たちはみな左遷やリストラの憂き目に遭っているという。

 

 

 

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しかし、冒頭の営業シーン、取引先の仕事を手伝い、社長に媚びを売る。あれで営業がうまくいくなら世の営業マンは楽だよなあってくらい、簡単な展開だったな(笑) 

 

このドラマでちょっと残念なのは、櫻井くんが敏腕営業マンに見えないとこだ。爽やか好青年ではあるけど、もう少し敏腕らしい 例えばものすごく金に厳しいとか 人たらしならそういう部分をもっと描いて欲しかった。

 

今んとこただの「いい人」だからなあ。まあ、教育現場を知らない素人という 周りから舐められるキャラという状況を作りたかったんだろうけど。

 

 

そして社長レースから脱落した上司に付いていた社員もろとも見せしめのように左遷か・・よくある「企業の闇」の部分ね。 

 

嫌な上司役の高嶋政伸さん、最近は悪役に開眼して成功してるようだけど、なんかちょっとわざとらしいのよね。演技が大げさすぎるというか。

 

 

まあ以前はいい人キャラで売ってた人だから大げさな演技で強調したいのかもしれないけど、「例の騒動」で十分根は嫌な奴ってわかったから、無理しなくても性格の悪さは出るのにね(笑)

 

 

上司の命令で仕方なく私立 京明館高校の校長に赴任する鳴海。 そこには、教育という現場にいるとは思えないほど、意識の低い教師たちだった。

 

早速教師たちとの個人面談で経営不振の原因を探ろうとする鳴海だが、教師たちにはそんなこと一切関心が無し。ほぼ全員が「現場も知らない若造が何言ってんだ?」という目で鳴海を見ていた。

 

全校生徒を集めた就任の挨拶でも生徒に媚びを売るような「軽さ」が教師たちからの不信を更に買ってしまう。

 

それでも鳴海はビジネスで培ったスキルを活かそうと経費節減などの改善策を提示して銀行に融資を頼んだり、中学校や学習塾に受験生に京明館を選んでもらえるよう「営業」に向かうが、逆に「今の京明館高校自体のレベルの低さが再建できない全ての原因。まずはそちらが人気校になる努力されることが大事では」と指摘されてしまう。

 

 

なかなかにシビアな展開だけど、このあたりが妙に違和感感じるのは 京明館ってのが見た目そんなダメ高に見えないんだよな。みんなめっちゃ真面目そうだし、設備も整ってるしどう見てもエリート校にしか見えない。

 

まあその辺りが逆にリアルといえばそうかもしれないけどね。ここで変にヤンキーみたいの出てきたらわかりやすいけど。

 

ま、個人的には早くも颯良ちゃんのセリフが聞けたことが何より嬉しい。ファンにとってはおなじみでも世間的にはまだ無名の新人女優だからね。セリフがあるのかどうか、いやそれよりそもそも画面に映るのかどうかも心配だったからね。

 

 

学園ドラマだけど、生徒を中心に進むんじゃなく学校経営の話で教師側が中心なのは新しいかもね。

 

 

 

生徒の悩み

 

学校内で生徒同士の喧嘩が起こってしまう。 そのうちのひとり、2年3組 加瀬龍之介は、鳴海が上司を病院に見舞ったときに遭遇した生徒だった。
話を聞いてみると、父親が「くも膜下出血」で入院し、収入が絶たれたことにより進学が危うくなった。その不安定な精神状態の時にかけられた友人の言葉にカッとなってしまったという。

 

相談を受けた2年3組担任の真柴(蒼井)先生は、経済的に余裕のない生徒でも奨学金を貰えば進学できるとアドバイス。しかし鳴海はその奨学金制度にも疑問を呈した。

 

奨学金は借金であり、そのことも生徒にきちんと伝えるべきと主張。そこまで考える必要はないという教師たちとの、溝を深めてしまう。

 

 

ここでやっと生徒の問題が。 まー最初だから仕方ないけど会社、教師、生徒とあまり目まぐるしく場面が変わりすぎると一つ一つのエピソードが薄まっちゃうのが、集団モノの弱点だな。

 

 

そして、奨学金問題か・・。確かに「今」の問題っぽい話ね。生徒の話になるとお目当ての子にしか目が行かないみたいだからここでサラっと紹介。

 

 

奨学金制度とは

 

 

日本学生支援機構(JASSO)や地方公共団体などによる、経済的に就学が困難な学生にも学習の機会を与えるため学費、生活費などを貸与、または給付する制度。

 

貸与型には無利子のもの(第一種奨学金)と利子が付くもの(第二種奨学金)の2つのタイプがあり、経済状況や成績等の条件によって変わる。

 

 

 

 

奨学金と言えば聞こえはいいけど、要するに借金。大学を卒業して社会人になった時点で既に1000万近くの借金を背負うことになる人も。月々数万円を何十年もかけて返してる人もいて、制度そのものの問題が以前から言われていたわね。

 

 

 

でも今年度から給付型奨学金制度が導入されたって言ってたね。

 

 

 

 

そう。給付型とはその名の通り返済の必要がなく、「給付」されるもの。でも、こちらにも対象となる条件が有り、誰でも受けられるわけじゃないのよ。

 

 

給付型奨学金受給者 対象

 

平成29年度に大学(学部)、短期大学、専修学校(専門課程)に進学した人、および高等専門学校3年次から4年次に進級した人であって、以下のア又はイのいずれかに該当する人

 

ア.私立の大学等に自宅外から通学する人であって、住民税非課税世帯(市町村民税所得割額が0円)又は生活保護受給世帯の人
イ.社会的養護を必要とする人(※1)

 

※1 社会的養護を必要とする人
18歳時点で児童養護施設、児童自立支援施設、情緒障害児短期治療施設(平成29年4月〜「児童心理治療施設」に改称)、自立援助ホームに入所していた人、又は、18歳時点で里親、小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム)委託者のもとで養育されていた人

 

※2 平成29年3月末に高等学校等を卒業した人の他、高等学校を卒業後3年以内の人、高卒認定試験合格者で合格後3年以内の人が申し込めます。


 引用  日本学生支援機構

 

 

要するに学習意欲はあって成績はいいけど生活保護を受けてるとか極端に経済的に困窮している人が対象。

 

なかなかいないと思うけどね・・。

 

あと幼児教育無償化の問題とか、「教育」にまつわる問題は以前から消えたことのない国の重要課題の一つよね。

 

 

 

鳴海は会議室に現れた加瀬に対して奨学金の現実を教え、それでも頑張って進学して欲しいと熱く語る。しかし加瀬は、「今そんな怖い話聞きたくなかった」といい、部屋を出ていく。

 

真柴には「それ見たことか」と言われてしまう。

 

ここで第一話終了。

 

 

 

まとめ

 

はじめはただ単に颯良ちゃん目当てで見始めたドラマでしたが、現在考えられる社会問題などをテーマに、結構ドラマ自体が面白そうだな、と思いました。

 

ただ前述したように櫻井くんが敏腕営業マンに見えないのと京明館高校が偏差値44の滑り止め高校には見えない、生徒も真面目そうな子ばかりでエリート感たっぷりなのが軽く違和感(笑)

 

現場を知らないビジネスマンがどうやって学校現場に切り込んで学校を再建させていくのか、この先が楽しみではあります。

 

形で言うと昔のドラマ「王様のレストラン」的な感じでしょうか。それも、いつも問題を華麗に解決する松本幸四郎のいない「王様のレストラン」的な感じで、素人一人で再建するのは相当大変だろうな、という印象です。

 

でも一話の流れ的に言えばポンポンとテンポよく進んでるようなので、きっかけがあればあっさり解決しちゃいそうですが(笑)

 

周りの教師たちもだんだん共鳴していく感じでしょうか。 いずれにせよ、毎週土曜日が楽しみです。

 

 

 

 

にしても颯良ちゃん、初回からセリフもあって結構生徒の中でも重要な役柄っぽい。

 

来週予告ではいきなり登場して、主役級の回になるかも。見逃せない!

 

 

 


 
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