いざなぎ景気を超えた? しかし未だ残る貧困への不安・・対策は?

現在、日本の経済状況は回復基調にあり、4年10ヶ月に及び、昭和40年から4年9ヶ月にわたって続いた好景気「いざなぎ景気」を超えたと政府が発表しました。

 

 

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いざなぎ景気

 

 

いざなぎ景気とは、1965年11月から1970年7月までの4年9ヶ月に渡って続いた好景気のこと。当時は高度経済成長期と言われ、所得や消費も伸びて一応総中流という言葉が生まれたり、車、クーラー、カラーテレビが三種の神器と呼ばれたりした。

 

いざなぎとは、日本神話の中に出てくる神の名で、日本列島を作ったと言われる二人の神のうちの、男神 伊弉諾尊(いざなぎのみこと)のことを指す。もうひとりを女神 イザナミ(伊弉冉、伊邪那美)といい、2001年1月から2008年2月までの6年1ヶ月続いた後継機の期間を「いざなみ景気」という。

 

本当に景気は回復したのか?その実情は?

 

へー、今ってそんな景気いいんだ。ひょっとしてバブル?バブルがまた来んの?でも当時は若かったせいか、そんな実感なかったんだよなあ・・確かに働いてた会社は潤ってたみたいだけど。社員旅行で初めて海外へ行って、社長が浮かれてたの思い出すわ。

 

どうしてそんな単純なの。たしかに金融緩和によって円安が進んで株価も上昇、雇用も改善し有効求人倍率は1.52%、完全失業率も3%を切り2.8%と、数字で見ると改善してるように見えるけど・・、「まるで実感がない」ってのが大多数の意見よね。

 

たしかに、家一件ポーンと買えるほど稼げてないし、世の中の女性たちが大挙して抱かれに来るほど億万長者にはなってないからなあ。

 

 

失せろ。

 

 

 

 

 

いわゆる「アベノミクス」が始まった2012年12月から今年の9月で4年と10ヶ月。 その全てを回復とするのもどうかと思いますが(笑)、政府は「緩やかな回復基調」と名づけ、4年9ヶ月に及んだ1965年〜1970年の「いざなぎ景気」を超えたと発表しました。しかし国民の間に、そこまでの実感がありません。それはなぜでしょうか。

 

実感の乏しい成長率

 

もともと「高度経済成長時代」とまで言われた70年代と「今」とを比べても仕方ないと思いますが、実質GDPを見ても10%を超えていたあの時代と2%にも満たない今とじゃ、実感がないのも当然ですね。しかしこれはある程度成長しきった先進国なら当然と言えます。伸び代たっぷりで、働けば働くほど結果の出た時代と違うのは当然です。

 

そして実感がわかない最大の原因は「給料が上がらない」これに尽きるでしょうね。いざなぎ景気の頃の賃金の伸び率は毎年実質でも10%近くありましたが、今では毎年1%もなく、実質で見るとマイナスと出ています。給料やボーナスが下がってるのに景気がいいと言われても・・というのが正直なところでしょう。

 

フリーランスのオレ様にゃ関係ないけど、やっぱサラリーマンの方々には切実な問題だろうな〜。 それでもちょっと前に社会問題にまでなった「派遣切り」 とか「ワーキングプア」って、最近言われなくなったよね。問題は解決したのかな。

 

 

ニュースであまり取り上げなくなったけど今でもやっぱり問題は続いてるわよ。あんなに騒いだ時期のこと考えるとメディアの責任も大きいと思うわね。その時の関心事しか報道しないんだからね。

 

 

今も、確実に存在する「貧困」

 

リーマンショックと言われ、世界同時株安、デフレなどの言葉がニュースの大半を覆った2008年の年末。 毎日のようにリストラ、日雇い派遣、派遣切りなどの特集が組まれ社会問題となりました。 しかし、最近はほとんどといっていいほどそんなニュースはなく、好景気だ好景気だと言われれば、もう世間から貧困問題はなくなったのではないかと思う人がいても不思議ではありません。 しかしついこの間にもパソコンも買えないのでキーボードだけでタイピングの練習をしているという女子高生などが紹介され、今だ日本における貧困は現在進行形であることが証明されました。

 

その女子高生は、そのあと「実は貧困ではないのではないか」と指摘され、バッシングなどを受ける羽目にもなってしまいました。この状況を見てもこの問題の根の深さ、今の日本人の心の状態を推し量ることができると思います。

 

 

それ見たよ。 まるで貧困に苦しむ奴は贅沢しちゃいけないとでも言うよな、ひどいもんだったね。

 

 

絶対的貧困と相対的貧困の違いを分からないからそうなるんでしょうね。特に先進国における貧困は、「目に見えない貧困」として根が深いと言われてる。はた目には貧困じゃないように映るし、特に「若くて貧困状態にある人」は体裁を取り繕うために身なりはきちんとしてる場合が多いからわからないのよね。化粧しただけで「貧乏なのに化粧するなんておかしい!実は金持ちだ!」なんていう人もいるくらいだしね。

 

 

とにかく今でも「貧困」はすぐそこにあるってことだ。オレだってフリーランスで収入は不安定だし、他人事とは言えないから、そうならないように気をつけたいけど・・具体的にどうすればいいのかね?

 

 

いざという時の公的扶助 いわゆるセーフティネットとは?

 

 

病気やケガ、あるいはリストラなどで 突然収入が絶たれてしまった場合に受けることが出来る、いわゆる「セーフティネット」と呼ばれる公的支援がたくさんあります。

 

上手に活用し、いざという時のために備えておきましょう。

 

 

生活保護

 

貧困対策として一番に挙げられる公的支援といえば、生活保護が挙げられると思います。

 

憲法で保証された「健康で、最低限度の生活」ができるように、収入の乏しい人達を助けるための制度ですが、なかなかに問題も抱えています。

 

 

 

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申請書さえ貰えない

 

生活保護をもらおうと役所に行っても、その申請もさせてもらえないというのです。

 

 

えーなんで?申請書って申込書でしょ?申し込みさえさせて貰えないなんておかしくない?

 

 

生活保護を貰うにはいくつかの条件があるのよ。

 

まず怪我や病気で働ける状態にないことや、資産、貯金が全くないこと。そして相談できる親、兄弟、親戚がいないことなどね。

 

でもだいたい生活保護をもらいに行く人ってそれぞれ事情を抱えていて、親兄弟はいても相談できないって人がほとんど。でも役所はそんな個人の事情を汲んではくれない。身寄りがある人はダメって厳しい条件よね。

 

 

全く「お役所」ってのは昔からそうだよねー。じゃあどうすればいいの?

 

 

 

 

本来は申請書を出すことは義務だから断ることはできないはず。でも「相談」という名目で役所の人はなんとか断念させようと説得を試みる。

 

結果「親兄弟がいるなら相談を」と説き伏せられ、諦めてしまうのよね。

 

対策としては、相手はプロだから、こっちもプロに頼むことね。知り合いに弁護士がいればいいけど、いない人は相談できるところがあるからそこへ行って事情を話し、一緒に行ってもらって話をするのが一番ね。

 

こっちが個人で何も知らないのを言いように利用するから、専門の知識がある人と一緒に行く。これで解決。

 


日本司法支援センター 法テラス

 

TVでも有名な「法テラス」。相談に乗ってもらえるし、費用等の建て替え制度もあるから便利ね。

 

きちんと専門家に現在の事情を証明してもらえれば、ほぼ間違いなく生活保護を受けられます。

 

 

そのほかの困ったときの公的扶助といえば

 

 

失業保険

 

突然仕事を失った人が、次の仕事が見つかるまでの生活の援助としてもらえる給付金。

 

こちらにも、もらえる条件があるので注意。

 

離職する前の2年間に、雇用保険に通算で12ヶ月以上加入していた。(同じ会社でなくとも良い ただし空白期間は一年未満)

 

離職日からさかのぼって1ヶ月ごとに区切った期間の中に労働した日数が11日以上ある期間が、12ヶ月以上ある。

 

 

求職者支援制度

 

 

雇用保険の加入期間が短くて失業給付が貰えなかった人などが、再就職のために職業訓練を受ける場合、訓練所での受講手当として月10万円がもらえます。

 

ハローワークで申請。

 

 

 

まとめ

 

もちろん、デフレ真っ只中と言われた2009年あたりに比べれば景気は改善したと思います。

 

「今はもうデフレではない」と政府が言うように株価もなんと2万円! 7000円だ8000円だと言ってた頃はなんだったのかってくらい数字の上では好景気が踊っている。これは間違いないでしょう。

 

しかし上の方の好景気が下に降りてきてないのもまた事実。

 

企業も黒字が増え内部留保は潤沢かもしれませんが「給料などでもっと還元しろ」と言いたくなる気持ちも分からなくはありません。
(景気いい人はいるんでしょうね。所詮我々貧乏人のヒガミと言われるのかな?)

 

しかし実際にまだまだ大変な人もたくさんいるし、今は良くてもいつクビを切られるか、病気やケガで働けなくなるか、自分では一切わかりません。

 

終身雇用が幻となった今、悲しい話ですが自分の身は自分で守る、状況が変わってもなんとかやっていける知識と力を、今のうちに蓄えておくのも必要でしょうね。